作成日時:2025年11月19日
膝痛改善のための正しいロードマップ:「休む」だけでは治らない理由と行動の価値
膝痛改善は「行動を変える」ことから始まる

第1回から第4回まで、私たちは膝の痛みが「膝そのもの」だけでなく、股関節、足首の連鎖、そして体幹・姿勢といった全身の使い方の問題から生じていることを詳しく解説してきました。
最終回となる本記事では、この知識を「どう行動につなげるか」に焦点を当てます。
慢性的な膝痛から本当に解放されるためには、闇雲なケアをやめ、科学的な根拠に基づいた「正しいトレーニングとケア」を実践し、体の使い方を根本から変える必要があります。
なぜ「休む」だけでは治らないのか?

膝が痛むと、多くの方がまず「安静」を選びます。もちろん、急性期や強い炎症がある場合は休息が必要です。しかし、慢性的な膝痛の場合、「休む」だけでは根本解決にはなりません。
痛みが引いても「原因」は残る
痛みが引いたとしても、膝に負担をかけていた「間違った動作パターン」や「機能していない筋肉(特に股関節やお尻)」はそのまま。。。
休息中の筋力低下: 安静にしすぎると、かえって周りの筋肉が衰え、次に動かした時に膝への負担が増大してしまうのです。
動作パターンの固着: 痛みがある状態で動くうちに、さらに膝に負担をかける「代償動作」を体が覚えてしまい、それが癖として脳が記憶してしまいす。
慢性的な膝痛の改善は、単に炎症を抑えることではなく、「体の使い方を再教育すること」、つまりリハビリテーション的なトレーニングが不可欠なのです!!
改善のための3つのバランス:筋トレ・ストレッチ・ケア

膝痛改善には、以下の3つの要素をバランスよく行うことが重要です。
① 筋肉の使い方を「再教育」する筋力トレーニング
闇雲に膝周りの筋トレをするのは間違いです。第2回、第4回で解説したように、膝痛の多くは股関節やお尻の筋肉(中殿筋、大殿筋など)がサボっていること(機能不全)が原因です。
取り組むべきトレーニングのポイント:
- 股関節の安定化: ニーイン(膝が内側に入る動き)を防ぐために、お尻の外側の筋肉を意識して使う練習(サイドライイングヒップアブダクションなど)。
- 体幹の連動: 骨盤を安定させるための体幹トレーニング(ドローインやプランクなど)を行い、下半身を動かす際の「軸のブレ」をなくす。
- 正しいフォームの学習: スクワットやランジなど、日常生活の動作を「膝に負担がかからない正しいフォーム」で反復練習し、脳に新しい動作パターンを覚えさせる。
② 硬くなっている部位への「ストレッチ」と「モビリティ」
膝痛がある人は、股関節の付け根(腸腰筋や大腿四頭筋)や、ふくらはぎ、太ももの裏側が硬くなっていることが多いです。
硬い筋肉は柔軟性を回復させる「静的なストレッチ」が必要です。しかし、特に重要なのは、足首や股関節の「可動域(モビリティ)」を広げるドリルを組み込むことです。可動域が広がれば、膝へのねじれや代償動作が自然と減少します。
③ 適切な「セルフケア」の導入
トレーニングで使った筋肉の疲労を取り除くために、フォームローラーを使った筋膜リリースや、アイシング(炎症がある場合)などのセルフケアは有効です。しかし、ケアに時間をかけすぎたり、痛い部分だけを強く揉んだりするのは避けましょう。セルフケアの目的は、「次のトレーニングを効果的に行うための準備」と位置づけるべきです。
セルフケアの限界と、パーソナルトレーニングの価値
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自宅でのセルフケアやトレーニングには限界があります。それは、「自分の動作の癖(代償動作)」は自分では見抜けないからです。
「膝が痛いからスクワットをやめた」という方は多いですが、正しくは「間違ったフォームでスクワットをしたから痛くなった」のです。
プロの目が必要な理由
パーソナルトレーニングの価値は、単に筋力アップのメニューを組むことではありません。
- 正確な評価と原因特定: 第1回で解説したように、あなたの膝痛の原因が、「骨盤の前傾」にあるのか、「足首の可動性不足」にあるのかを、専門的な動作分析(アセスメント)によって特定します。
- 個別化されたプログラム: 特定された原因に基づき、「あなたの体にとって本当に必要な」筋トレ・ストレッチ・ケアのバランスをオーダーメイドで組みます。
- 動作の「再教育」: トレーニング中にフォームの代償動作が発生した瞬間を見抜き、リアルタイムで修正指導を行うことで、脳に正しい使い方を繰り返し学習させます。
自己流で何年も改善しなかった痛みが、正しい指導を受けることで一気に解決に向かうのは、「原因に対して正しいアプローチ」ができたからです。
膝痛のない未来へ、今すぐ一歩を踏み出そう
膝の痛みは、「歳のせい」だと諦める必要はありません。
痛みは、体があなたに送っている「使い方を変えなさい」という重要なメッセージです。この5本シリーズを読み終えた今、あなたは膝痛の原因が全身の連動性にあるという、最も大切な知識を得ました。
知識は力ですが、行動こそが結果を生みます。
まずは、あなたの現在の体の状態を正確に知ることから始めましょう。どこにサボっている筋肉があり、どこに過剰な負担がかかっているのか。専門家による評価を受けることで、長年の悩みの原因が明確になり、最短距離での改善が可能になります。
最後に、、、
痛みから解放され、行きたかった場所へ行き、やりたかったスポーツを心から楽しむために。今日が、あなたの「膝痛のない未来」のスタートラインです。
あなたの膝の痛みの原因を特定する専門的な動作分析と、あなた専用のトレーニングプログラムを体験いただけます。

本物のケア&パーソナルトレーニングを広尾で!!
パーソナルジムAID広尾では、体験トレーニングを75分間で行っています。
「75分はちょっと長いな、、、」と思われた方もいるかもしれませんが、ご安心ください!
・アンケート、カウンセリング(10分)
・姿勢評価(5分)
・トレーニング(45分)
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上記を目安に進めていきます。ご要望があればしっかり動く時間を確保することも可能です!
充実の75分で料金は5500円 (通常価格) となっています!
パーソナルトレーニングではその日の体調に合わせて、目的に沿うようにウエイトトレーニングだけでなく、ヨガやピラティスの種目・有酸素運動を組み合わせて行なっていきます!
パーソナルジムAIDについて紹介している記事もあります。ぜひ「こちら」も合わせてご覧ください。


パーソナルジムAID広尾へのアクセス
パーソナルジムAID広尾は、広尾駅と恵比寿駅のどちらからも徒歩圏内でアクセス可能です。通いやすい立地なので、仕事帰りやお出かけついでにも便利です。
恵比寿駅・広尾駅のお近くでパーソナルトレーニング受けたいという方は、是非一度いらしてください!
広尾駅からのアクセス(徒歩約4分)←タップで地図を表示
① 広尾駅2番出口を出て地上に上がります。
②「広尾散歩通り」を右に曲がり、セブンイレブンを目印に直進します。
③ 約180m進むと「祥雲寺」の門が見えるので左折します。
④ さらに約50m進むと右手に「ナチュラルローソン」があるので右折。
⑤ そのまま10mほど進むと左手に「SR広尾」ビルがあります。
⑥ ジムはビルの4階にあります。
恵比寿駅からのアクセス(徒歩約15分)←タップで地図を表示
① 恵比寿駅東口を出て恵比寿ガーデンプレイス方面へ直進します。
②「恵比寿南交差点」を渡り、広尾駅方面へ進みます。
③ 道中に「ナチュラルローソン」や「祥雲寺」などの目印があります。
④ 広尾駅近くの「広尾散歩通り」を右折し、上記の広尾駅からのルートと同じ道順で進んでください。
経歴
ー2017-2023 学校法人杏文学園 杏文パフォーマンスセンター
ー2023-現在 株式会社N-SQUARE
資格
ー柔道整復師
ーNSCA-CPT
ーNASM-PES
