作成日時:2025年6月22日

機能的な身体とは?モビリティーとスタビリティーから紐解く-パーソナルジムAID

「トレーニング」と一言で言っても、種類は多岐にわたります。
たとえば「有酸素運動」と「無酸素運動」、さらに無酸素運動の中でも、ウエイトトレーニングのように筋肉に高い負荷をかけるものから、ヨガやピラティスのように自重で体のコントロールを重視するものまで、目的や手段はさまざまです。

その中でも「ファンクショナルトレーニング(functional training)」という言葉をご存知でしょうか?

“ファンクショナル”とは直訳すると「機能的」という意味。
つまりファンクショナルトレーニングとは、人の身体本来の構造や動きに基づき、「機能的な動作」を再学習・再構築するためのトレーニングを指します。

では、そもそも「機能的な身体」とは何を意味するのでしょうか?
本記事では、その本質を「モビリティ(可動性)」と「スタビリティ(安定性)」という2つの視点から紐解き、AIDがどのようにそれをサポートしているのかをお伝えしていきます。

ファンクショナルトレーニングが重要な理由

本来の身体機能を取り戻すことで、以下のような効果が期待できます。

・肩こりや腰痛など、慢性的な身体の痛みの改善
・猫背や反り腰といった姿勢の崩れの解消
・疲れにくく、エネルギー効率の良い身体の獲得

言い換えれば、「身体の機能が低下する=関節や筋肉が本来の役割を果たせなくなる」と、上記のような不調を引き起こしやすくなります。

ここでいう“機能”とは非常に広い概念ですが、今回はその中でも「関節の機能」に注目してみましょう。

関節には大きく分けて2つの役割があります。

機能=関節の役割

体の機能と言っても、機能はかなり沢山あるため
ここでは「関節の機能」を簡単に紹介したいと思います。

関節にはモビリティー関節スタビリティー関節の2つの役割があります。

①モビリティー関節=可動性の役割を持つ関節

足関節、股関節、胸郭、肩甲上腕関節など。

②スタビリティー関節=安定性の役割を持つ関節

膝関節、腰椎、肩甲胸郭関節、下位頸椎など。

モビリティー関節とスタビリティー

図のように、モビリティ関節(可動性)スタビリティ関節(安定性)は、身体の構造上“交互”に並んでいます。

可動と安定がお互いを強調する!

たとえば、体幹部にあたる腰椎(スタビリティ関節)がしっかりと安定することで、その上下にある股関節(モビリティ関節)胸郭(モビリティ関節)がスムーズに可動できるようになります。

しかし、もし本来“安定”すべき関節がその役割を果たしていないとどうなるでしょうか?
その場合、別の関節が本来とは異なる“代わりの役割”を担わなければならなくなります。

たとえば、股関節の可動性が低下していると、腰椎が代わりに動いてしまい、本来「安定すべき場所」が不安定になってしまうのです。
これが、慢性的な腰痛や姿勢の崩れを引き起こす大きな原因のひとつです。

このように、関節一つひとつが自分の役割をきちんと果たすことで、全身の動きは連動し、ダイナミックでキレのある動作が可能になります。
「関節は交互にモビリティとスタビリティが並んでいる」という原則を理解することが、機能的な身体づくりの第一歩なのです。

引用:アスリートの腰痛を胸郭から見る―Joint by Joint Theoryに基づく評価と治療

モビリティー関節には動きを!

モビリティー関節とは、主に“可動する”ことが求められます。
代表的な部位としては、足関節(足首)、股関節、胸郭、肩甲上腕関節(肩)などがありましたよね。

これらの関節がしっかり動くことで、全身の動きにスムーズさとしなやかさが生まれます。
たとえば股関節の可動域が狭いと、歩行や階段の昇降といった日常動作にも影響が出るだけでなく、腰や膝への負担にもつながります。

予防するためには、ストレッチなどの柔軟性を向上させることも重要ですが
股関節を動かす筋肉が適切に「関節を可動」させることが出来るかが重要になります。

ただ柔軟性が高いだけだと、かえって怪我などのリスクが高まってしまいます。
持っている可動域を、自力で動かすことが出来るようにトレーニングをしていく必要があります。

スタビリティー関節には安定性を!

スタビリティー関節は、動くよりも“安定する”ことが求められる関節です。
代表的なのは膝関節、腰椎(体幹部)、肩甲胸郭関節、下位頸椎など。これらの関節がグラグラと不安定な状態だと、その周辺にあるモビリティー関節の動きまで制限され、全体の動作効率が落ちてしまいます。

たとえば、体幹(腰椎)が安定していない状態で動こうとすると、背中や腰に過剰な負担がかかり、腰痛やケガのリスクが高まります。安定性を高 めるためには、コア(体幹)トレーニングや姿勢の再教育が重要です。
(腹筋郡について、「こちら

k」の記事で紹介しています。ぜひ、ご覧ください。)

正しい位置で安定する力を取り戻すことが、パフォーマンス向上にも直結します。

連動させよう

ここまでで、関節には「モビリティー(可動性)」と「スタビリティー(安定性)」という2つの役割があること、そしてその役割を正しく果たすことの大切さをご理解いただけたかと思います。

では、それぞれの関節が適切な機能を持っていたとしても、それだけで“動きの質”が高まるのでしょうか?
答えはNOです。

実際の生活動作やスポーツ動作では、体を一部分だけでなく、全身を連動させて使うことが求められます。
「立ち上がる」「歩く」「走る」「物を持ち上げる」…これらの動作は、関節の安定と可動がうまく連動することで、初めてスムーズかつ効率よく行うことができます。(「いい姿勢とは」という記事でも関連した内容を記載していますので併せて読むと、より理解が深まると思います。)

だからこそ必要なのが、“全身を正しく使う”ためのファンクショナルトレーニングです。
単なる筋トレではなく、関節ごとの役割を踏まえた、機能的なトレーニングの実践が、慢性的な不調の改善や姿勢の向上、そしてパフォーマンスアップに繋がります。

とはいえ、これらを1人で正確に実践するのは、正直かなり難しいもの。
実際、私たちトレーナー自身も、定期的に他のトレーナーに見てもらうことで、自分のクセや弱点を修正し、より効果的なトレーニングを行っています。

一度体験を!

パーソナルジムAIDでは、お客様一人ひとりの身体の状態を丁寧に評価し、必要なモビリティやスタビリティの改善から、全身の連動性を高めるファンクショナルトレーニングまで、オーダーメイドでサポートいたします。

「何から始めたら良いかわからない」「トレーニングの正解が見えない」
そんな方こそ、ぜひ一度体験にお越しください。

体験の流れ↓

75分間でトレーニング体験を受けていただけます。
75分の中で身体評価からトレーニング、プラン説明まで行うため、動きっぱなしではありません。ご安心ください!

ぜひ下の申し込みボタンから「申し込み」をお待ちしております!

経歴
ー2020-2025 FLUX CONDITIONINGS
ー2025- 株式会社N-SQUARE

資格
ーNSCA-CSCS
ーActive-Aid Program Level 1 修了
ーActive-Aid Program Level 2 修了
ー中学校教諭一種免許状(保健体育)
ー高等学校教諭一種免許状(保健体育)

パーソナルジムAID広尾へのアクセス

パーソナルジムAID広尾は、広尾駅と恵比寿駅のどちらからも徒歩圏内でアクセス可能です。通いやすい立地なので、仕事帰りやお出かけついでにも便利です。
恵比寿駅・広尾駅のお近くでパーソナルトレーニング受けたいという方は、是非一度いらしてください!

広尾駅からのアクセス(徒歩約4分)←タップで地図を表示

広尾駅2番出口を出て地上に上がります。
②「広尾散歩通り」を右に曲がり、セブンイレブンを目印に直進します。
③ 約180m進むと「祥雲寺」の門が見えるので左折します。
④ さらに約50m進むと右手に「ナチュラルローソン」があるので右折。
⑤ そのまま10mほど進むと左手に「SR広尾」ビルがあります。
⑥ ジムはビルの4階にあります。

恵比寿駅からのアクセス(徒歩約15分)←タップで地図を表示

恵比寿駅東口を出て恵比寿ガーデンプレイス方面へ直進します。
②「恵比寿南交差点」を渡り、広尾駅方面へ進みます。
③ 道中に「ナチュラルローソン」や「祥雲寺」などの目印があります。