
作成日時:2025年7月26日
ゴルフの飛距離を伸ばすために必要な3つの身体能力|筋力・柔軟性・動きの質
「ゴルフの飛距離を伸ばしたい」トレーニングを始めたあなたへ──
飛距離を伸ばすためにはパワーが必要だからトレーニングをしよう!!
しかし、ただトレーニングをしていれば飛距離が伸びる。そんな単純な話ではありません。
飛距離アップには、筋力だけでなく、柔軟性と可動性、そして体の動きを正確にコントロールする能力が必要不可欠、、、ここまでは知っている方が多いかもしれません。
ですがこの記事では、ゴルフスイングの再現性と出力を高める3つの身体的能力について、科学的な根拠とともに改めてを解説します。
筋力・パワー|飛距離の土台となる「出力」

ゴルフスイングは全身運動。中でも、クラブヘッドスピードを高めるためには、下半身から「地面反力」を生み出す力と、「体幹部の安定力」が重要となります。
筋力(ストレングス)はパワーの基礎。そこに“速く動く力”が加わることで、飛距離を生み出すことができるのです!
▶︎ エビデンス
Hellströmの研究によると、下半身や体幹のパワー発揮能力がクラブスピードと強く相関することが明らかになっています:Hellström, J. (2009). "Strength and Power Predictors of Golf Swing Performance."
Sports Medicine, 39(9), 723–741.
また、垂直跳びのピークパワーはスイングスピードと強く関連しており、「パワーのある下半身」は飛距離に直結することが証明されています:Hellström et al. (2008). "Elite Golf Players’ Swing Speed and Vertical Jump Performance."
柔軟性・可動域|ゴルフスイングの大きさと連動性を高める

出力が大きくても、可動域が狭ければその力をスイングに十分乗せられません。
ゴルフスイングにおける重要な可動域:
・胸椎(背骨)の回旋
・肩関節の外旋
・股関節の内外旋
特に胸郭の硬さは、体の回旋動作を妨げ「手打ち」や腰の反りすぎを招きやすくなります。
柔軟性と可動性を高めることは、飛距離の最大化とケガ予防の両立につながるのです。
過去の記事:「柔軟性と可動性の話」
動きの質|飛距離だけでなく、安定して飛ばすための「再現性」
ゴルフは1回勝負のスポーツ。
速く振れるだけでは意味がなく、「毎回同じように振れる“動きの再現性”」が不可欠です。
この再現性に必要なのが、「運動制御能力(コーディネーション)」。つまり、体の各部位を連動させる神経系の能力です。
・テークバックでの体重移動
・切り返しでの下半身始動
・インパクトでの体幹安定
などなど、これらは“意識してもできない”領域なので、トレーニングによって無意識レベルに落とし込む必要があります。
この3つの力は掛け算で飛距離が生まれる
飛距離 = 筋力 × 可動性 × 動きの質(再現性)
どれかが欠けていても、体の力みは生まれたとしてもクラブからボールに力は伝わりきりません。
・力はあるのに飛ばない → 可動性の不足 or
・ 柔軟だけど飛ばない → パワー or 体のコントロール不足の可能性
・ 練習しても不安定 → 神経系や再現性のトレーニングが不足しているかも
これらを総合的に鍛えることが、パフォーマンスアップの本質です。
ゴルフの飛距離・スコアを伸ばすために、AID広尾でトレーニングを

AID広尾では、ゴルフパフォーマンス向上を目的としたトレーニングプログラムを提供しています。
実際の内容(一部):
・初回評価で可動域・動作パターンをチェック
・評価をもとにゴルフに必要な要素を取り入れたトレーニングを実施
・基礎的なウエイトトレーニングにて、「体の癖」を修正し「バランスよく動ける基礎」を作る
・VBT(Velocity Based Training)でパワーを可視化してトレーニングを行う
・パフォーマンスの回復と維持のためのコンディショニングケア
55分のトレーニング内容の例
①ヒアリングと有酸素マシンでのウォームアップ (5分程度)
ここではその日の体調やその後の予定なども伺い、メニュー構成を考えています。
例えば、トレーニングの後にお仕事がある場合には運動強度や種目数を調整し、お仕事にも悪影響が
出ないように工夫をしています。
②全身を使ったダイナミックストレッチ (5分程度)
広いスペースが使えるAIDだからこそできる、歩きながらのストレッチを行い、その日の「動き方の癖」や「体のバランス」をここで評価しています。
③メインのウエイトトレーニングに向けた「筋の活性化」を「競技に繋がる形」で実施(10-15分程度)
●モンスターウォーク:股関節周囲筋群の活性+脊柱、頭部のポジションの制御+横方向への重心移動
●肩甲骨のリトラクション:肩甲骨周囲筋群の活性+脊柱、頭部のポジションの制御+重心位置の制御
このように1つの種目でもこのような意図を細かく考えてセッションを行うのがAID流です!
実施にこの種目を適切に行えるだけで、アドレス姿勢がかわり、体の回し安さが変化します。
④基礎的なウエイトトレーニング・自重トレーニング(25-30分程度)
●スクワットとジャンプをセットで実施
*ある程度フォームが安定し、筋持久力や心肺機能が向上してきたら、このようなハードなメニューになってきます。
●腕立て伏せと懸垂
ここではスクワットとジャンプをセットで行うことで、「活動後増強(PAP)」というものを狙いパワー向上を目的としてトレーニングを行います。これらの基礎的な種目では、「力の出し方の癖」を見ることができるため、そこを修正することで力をロスすることなくスイングを行うところにつながってきます。するとヘッドスピードが上がり、飛距離アップにも繋がってきます。
⑤リセットエクササイズとトレーナーからのコメント(3-5分)
最後に過剰に使われていた筋群のストレッチを、呼吸を意識しながら行いトレーニングを終了します。
このように単に筋トレをするのではなく、飛距離につながる体を科学的に作る。それが私たちの強みです。
この記事は「ゴルフ飛距離アップ」シリーズの第1弾です。
次回は、“脱力”がなぜ飛距離アップに直結するのかを解説します👇
【まとめ】
・ゴルフの飛距離を伸ばすには、「筋力・可動性・動きの質(再現性)」の3つが不可欠
・これらの能力はすべてトレーニングで鍛えることができる
・正しい方向に努力すれば、あなたの飛距離はまだ伸ばせる
まだ伸びしろはあります
AID広尾のパーソナルトレーニングで、自分史上最高のスイングを手に入れませんか?

パーソナルジムAIDでは、体験トレーニングを75分間で行っています。
「75分はちょっと長いな、、、」と思われた方もいるかもしれませんが、ご安心ください!
・アンケート、カウンセリング(10分)
・姿勢評価(5分)
・トレーニング(45分)
・再度姿勢評価(5分)
・プラン説明、手続き(10分)
上記を目安に進めていきます。ご要望があればしっかり動く時間を確保することも可能です!
充実の75分で料金は5500円となっています!
パーソナルジムAIDについて紹介している記事もあります。ぜひ「こちら」も合わせてご覧ください。

パーソナルジムAID広尾へのアクセス
パーソナルジムAID広尾は、広尾駅と恵比寿駅のどちらからも徒歩圏内でアクセス可能です。通いやすい立地なので、仕事帰りやお出かけついでにも便利です。
恵比寿駅・広尾駅のお近くでパーソナルトレーニング受けたいという方は、是非一度いらしてください!
広尾駅からのアクセス(徒歩約4分)←タップで地図を表示
① 広尾駅2番出口を出て地上に上がります。
②「広尾散歩通り」を右に曲がり、セブンイレブンを目印に直進します。
③ 約180m進むと「祥雲寺」の門が見えるので左折します。
④ さらに約50m進むと右手に「ナチュラルローソン」があるので右折。
⑤ そのまま10mほど進むと左手に「SR広尾」ビルがあります。
⑥ ジムはビルの4階にあります。
恵比寿駅からのアクセス(徒歩約15分)←タップで地図を表示
① 恵比寿駅東口を出て恵比寿ガーデンプレイス方面へ直進します。
②「恵比寿南交差点」を渡り、広尾駅方面へ進みます。
③ 道中に「ナチュラルローソン」や「祥雲寺」などの目印があります。
④ 広尾駅近くの「広尾散歩通り」を右折し、上記の広尾駅からのルートと同じ道順で進んでください。
経歴
ー2017-2023 学校法人杏文学園 杏文パフォーマンスセンター
ー2023-現在 株式会社N-SQUARE
資格
ー柔道整復師
ーNSCA-CPT
ーNASM-PES