作成日時:2025年9月13日

ゴルフと腰痛の物語|Tさんが気づいた「本当に回すべき場所」

ゴルフ好きのTさんの悩み

週末になると必ずゴルフ場に足を運ぶTさん(50代・会社員)。学生時代からスポーツは得意で、社会人になってからは接待や趣味を兼ねてゴルフを始めました。気づけば20年以上のキャリア。ドライバーショットの飛距離には仲間から一目置かれています!

しかしここ数年、ラウンドの後半になると腰に重だるさを感じるようになりました。翌朝、靴下を履こうと前かがみになった時に「イタタタッ」と腰を押さえることも。整体やマッサージに行くとその場では楽になるのですが、練習をすればまた同じように痛みが出てしまいます。

「ゴルフって腰に悪いのかな…」

そんな不安を抱えながらも、ゴルフが大好きなTさんはクラブを置くことができません。。。

腰にかかる負担の正体

ある日、Tさんは知人の紹介でパーソナルトレーニングを受けることにしました。その時に担当トレーナーが私です!私がTさんに最初にお話ししたのがこれです。

「実は、腰はほとんど回らないんですよ」

ゴルフは「腰を回すスポーツ」と言われます。しかし解剖学的に見ると、腰椎が回旋できる範囲はわずか5〜7度程度。一方で胸椎は30〜35度回ることができるため、実際にスイングで回旋の中心となるのは胸椎と股関節です。

つまり、Tさんのように「腰で無理に回そう」とすると、本来回らないはずの腰椎に負担が集中し、痛みを招いてしまうというメカニズムです。

ある研究でも、腰痛持ちのゴルファーは健康な人よりも腰椎の回旋可動域が大きいという結果が出ています。これは「腰が柔らかいから良い」のではなく「腰で代償してしまっている」証拠なのです。

「腰を回す」とはどういうこと?

ここで、Aさんが長年誤解していたことが明らかになりました。

「もっと腰を回せ!」という表現は、実際には「胸椎と股関節をしっかり使え」という意味だったのです。

胸椎:スイングの回旋を支える背骨の中心部
股関節:テイクバックやフォローで45度近い内旋・外旋が必要

この二つが十分に動かないと、腰が代わりに回ろうとします。結果、腰に痛みが出る…。まさにTさんの症状と一致していたポイントです!

柔軟性と可動性の落とし穴

では胸椎や股関節をストレッチすれば解決か? そう思ったTさんに、私はさらに重要なポイントを伝えました。

「柔軟性と可動性の違いを知っていますか?」

  • 柔軟性:外部の力を借りて動かせる範囲(例:ストレッチで伸ばされた時に動く範囲)
  • 可動性:自分の意思と筋力で動かせる範囲(例:自力で回旋できる範囲)

つまり柔軟性があっても、可動性が伴わなければスイングには活きてこないということです!

実際にTさんも、整体で胸椎や股関節をほぐしてもらった後は動きやすいのに、ラウンド中には腰の痛みが再発していました。これは「柔軟性は出ているけれど、可動性が不足している」典型例だったのです。

可動性を育てるために

そこでTさんが始めたのが、「柔軟性を可動性に変えるトレーニング」でした。

まずストレッチで胸椎や股関節を緩め、その後に自分の力で大きく動かすエクササイズを取り入れます。

・四つ這いで片手を天井に伸ばし、胸椎を回旋させる動き
・仰向けで膝を内側に倒し、股関節を内旋させる動き
・スプリットスタンスで骨盤を回す体幹エクササイズ

これらを繰り返すことで、Tさんは少しずつ「胸椎や股関節を使って回る感覚」を身につけていきました。

数か月後の変化

トレーニングを始めて3か月。Tさんはラウンド後の腰の痛みが大幅に減り、むしろスイングが軽やかになったと感じるようになりました。

「腰を回そう」と意識するのではなく、「股関節と胸椎をしっかり使う」ことを心がけた結果、腰への負担が減っただけでなく、ボールの飛距離や方向性も安定してきたのです。

以前はマッサージで一時的に楽になってもすぐ元通りだった腰痛が、根本的に改善に向かい始めました。

腰痛を放置すると…

もしTさんが腰の痛みを我慢しながらゴルフを続けていたらどうなっていたでしょうか?

腰椎は構造的に強いストレスに弱く、無理を続ければ椎間板ヘルニア脊柱管狭窄症などに進行する可能性もあります。ゴルフは生涯スポーツだからこそ、腰を守るための正しい体の使い方を知ることが欠かせないのです。

まとめ|ゴルフを長く楽しむために

Tさんのケースからわかることはシンプルです。

・ゴルフは「回旋系スポーツ」であり、腰への負担が大きい
・腰椎は本来ほとんど回らず、胸椎と股関節が回旋の主役
・柔軟性だけでなく、自力で動かせる可動性を育てることが重要
・腰の痛みは「体の使い方のサイン」。放置せず改善に取り組むことが大切

「腰を回す」のではなく「胸椎と股関節を動かす」。
このシンプルな発想の転換が、腰痛予防とスコアアップの両方を叶えてくれるのです。

ゴルフは何歳からでも楽しめる素晴らしいスポーツ。だからこそ、正しい体の使い方を学び、腰を守りながら一生涯プレーを楽しんでいきましょう!

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パーソナルジムAIDについて紹介している記事もあります。ぜひ「こちら」も合わせてご覧ください。

パーソナルジムAID広尾へのアクセス

パーソナルジムAID広尾は、広尾駅と恵比寿駅のどちらからも徒歩圏内でアクセス可能です。通いやすい立地なので、仕事帰りやお出かけついでにも便利です。
恵比寿駅・広尾駅のお近くでパーソナルトレーニング受けたいという方は、是非一度いらしてください!

広尾駅からのアクセス(徒歩約4分)←タップで地図を表示

広尾駅2番出口を出て地上に上がります。
②「広尾散歩通り」を右に曲がり、セブンイレブンを目印に直進します。
③ 約180m進むと「祥雲寺」の門が見えるので左折します。
④ さらに約50m進むと右手に「ナチュラルローソン」があるので右折。
⑤ そのまま10mほど進むと左手に「SR広尾」ビルがあります。
⑥ ジムはビルの4階にあります。

恵比寿駅からのアクセス(徒歩約15分)←タップで地図を表示

恵比寿駅東口を出て恵比寿ガーデンプレイス方面へ直進します。
②「恵比寿南交差点」を渡り、広尾駅方面へ進みます。
③ 道中に「ナチュラルローソン」や「祥雲寺」などの目印があります。
④ 広尾駅近くの「広尾散歩通り」を右折し、上記の広尾駅からのルートと同じ道順で進んでください。

経歴
ー2017-2023 学校法人杏文学園 杏文パフォーマンスセンター
ー2023-現在 株式会社N-SQUARE
資格
ー柔道整復師
ー柔道整復師
NSCA-CPT
NASM-PES