作成日時:2025年5月4日

「正しい呼吸のやり方を教えてください!」にお答えします -パーソナルジムAID広尾

「正しい呼吸のやり方を教えてください!」
パーソナルジムAID広尾では、クライアントの皆さまからよくいただくご質問のひとつです。

以前のブログでは、「呼吸は1日に約2万回行っている“運動動作”である」とお伝えしました。
今回は、その「運動動作」としての呼吸にフォーカスし、呼吸時に使われる筋肉について詳しくご紹介します。

呼吸は“運動”ってどういうこと?

「呼吸が運動って、どういうこと?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

呼吸とは、肺が膨らんだり縮んだりする動きによって空気を出し入れしている行為です。
しかし、肺そのものには筋肉がないため、膨らんだり縮んだりするためには、「横隔膜」という筋肉の働きが必要不可欠です。

また、呼吸は無意識にも、意識的にも行うことができます。
つまり「筋肉を使い、意識的な制御もできる」という点で、呼吸は運動動作なのです。

呼吸:使われる筋肉

呼吸の際に使われるメインの筋肉(主働筋)

まずは、呼吸においてメインで使われる筋肉を知っておいて頂きたいです。

①横隔膜
呼吸の際にメインで使われる筋肉で、胸とお腹の間にありドーム状の構造をしています。
息を吸うときにドームが下がって肺を膨らませ、息を吐くときにドームが上がって肺を縮ませます。
②肋間筋

肋骨と肋骨の間にある筋肉であり、肋骨を持ち上げたり下げたりすることで呼吸を助けます。

呼吸の際に補助的に使われる筋肉(呼吸補助筋)

次に、呼吸で補助的に使われる筋肉です。

①胸鎖乳突筋
②射角筋
③胸筋群(大胸筋・小胸筋)
④前鋸筋
⑤広背筋
⑥腹筋群(腹横筋・内腹斜筋・外腹斜筋・腹直筋)

これらは本来、激しい運動時など特別な場面で補助的に使われる筋肉です。
しかし、これらの呼吸補助筋を日常的に使ってしまっている方も少なくありません。

呼吸補助筋が“主役”になってしまう現代人の呼吸

現代社会では、スマホやPCと長時間向き合う生活が当たり前になっています。
それによって、「背中が丸まる」「一点を集中してみる(これにより体の緊張が高まる。)」と言うことが無意識で起こりやすいです。

この様な姿勢や状態では、体は緊張状態(いわゆる交感神経が優位な状態)となりやすく、呼吸は浅く・回数が多くなりがちです。

*呼吸回数に関しては、以下ご参照ください。
 引用:カンゴール 「呼吸数、深さ、リズムを観察するのはなぜ?」

それにより、呼吸補助筋が過剰に使われてしまい、「首こり・肩こり」やそれらからくる「目の疲れ」「頭痛」といった症状や「猫背」や「反り腰」といった姿勢など、体に現れてしまいます。

まとめ:呼吸は意識すれば整えられる“運動”

いかがでしたか?

「呼吸って、こんなに筋肉を使っていたんだ!」
「呼吸が姿勢や体調にまで影響していたんだ!!」

そんな風に少しでも感じていただけたら嬉しいです。

呼吸を“運動”として捉えることで、自分の身体への理解が深まります。
そして、呼吸の質を整えることは、心身の健康への第一歩でもあるのです。

簡単な呼吸エクササイズをこちらのブログ内で紹介しております!

「体の不調を改善したい」
「今から予防したい」

そのように思われた方は、お気軽にご相談ください。

経歴
ー2017-2023 学校法人杏文学園 杏文パフォーマンスセンター
ー2023-現在 株式会社N-SQUARE

資格
ー柔道整復師
ーNSCA-CPT
ーNASM-PES
ー第二期東京Active-Aid Program Level 1修了
ー第二期東京Active-Aid Program Level 2 修了