作成日時:2025年11月13日

「ランナー膝」「ジャンパー膝」はなぜ起こる?スポーツで膝が悲鳴をあげるメカニズム

スポーツで膝が痛むのは「頑張りすぎ」だけではない!?

「週末ランニングをしているけど、膝の痛みで長い距離を走れない、、、」
「長年テニスを続けてきたけど、最近は膝が痛くて、、、」
「こどもがサッカーをしているんだけど、最近膝が痛いとよく言っている、、、」

こんな悩みを持たれていないですか??
スポーツを楽しむ人にとって、膝の痛みは活動を制限する最大の敵です。

使いすぎ(オーバーユース)だ」と言われることが多いですが、同じことをやっているのに痛みを感じていない人もいるのはなんでだろう?そんなことを考えたことありませんか??

第2回で解説した運動連鎖の視点で見ると、スポーツ障害の多くは、単なる「使いすぎ」ではなく、「間違った使い方で、不必要な場所に負担をかけすぎた結果である!!それを理解していただけるかと思います。

本記事では、代表的なスポーツ障害のメカニズムを解説し、根本的な改善と予防に必要な視点を紹介します。

代表的なスポーツ障害のメカニズム

スポーツで起こりやすい膝の痛みには、特定の動作や部位に集中した負荷が原因となるものが多くあります。

障害名主な原因とメカニズム
ランナー膝(腸脛靭帯炎)太ももの外側にある腸脛靭帯が、膝の外側でこすれて炎症を起こす。股関節(特に中殿筋)の筋力不足により、ランニング中に膝が内側に入る(ニーイン)代償動作が続くことで、摩擦が増大します。
ジャンパー膝(膝蓋靭帯炎)ジャンプや着地、急なストップ動作が多いスポーツ(バスケ、バレーなど)で発生。大腿四頭筋(太もも前)の過度な緊張や、股関節やお尻の筋肉が使えないことで、膝のお皿の下にある靭帯に負担が集中します。
オスグッド病成長期に多く、ジャンパー膝と同様に太もも前の筋肉の緊張が原因。使いすぎやストレッチ不足により、膝のお皿の下の骨(脛骨粗面)が引っ張られて痛みや隆起が生じます。

痛みの根源は「フォームの癖」と「コンディショニング不足」

これらのスポーツ障害を理解する上で重要なのは、「痛みが出た部位」ではなく、「なぜその部位に負担がかかったのか」を考えることです。

① トレーニングのやり方やフォームの癖が生む痛み

多くの場合、膝の痛みは以下のフォームの癖によって引き起こされます。

着地時の衝撃吸収不足: 股関節やお尻を使えず、膝をピンと伸ばした状態で着地している。

過度なニーイン(膝の内側への入り込み): 特にランニングやスクワット時、地面を蹴る・踏み込む際に膝が内側に入り、膝関節にねじれのストレスを生んでいる。

② オーバーユースとコンディショニング不足

単に練習量を増やした「オーバーユース」だけでなく、「リカバリーが追いつかないこと(コンディショニング不足)」が問題を深刻化させます。疲労が蓄積すると、脳からの指令がうまく伝わらず、第1回で説明した代償動作がさらに大きくなってしまいます。

予防・改善に有効な運動:正しい「使い方」を取り戻す

痛みを克服し、パフォーマンスを向上させる鍵は、股関節を正しく動員する能力を取り戻すことです。

特に意識して使いたいのは、以下の筋肉群です。

腸腰筋(インナーマッスル): 脚を素早く引き上げる役割があり、効率的なランニングフォームに不可欠です。ここが弱いと、他の筋肉(特に太もも前面)が過剰に働き、膝に負担をかけます。

中殿筋・お尻の深層筋: 股関節を安定させ、ニーインを防ぐための最も重要なブレーキ役です。この筋力が十分であれば、膝のねじれを大幅に減少させることができます。

これらの中核となる筋肉を意識的に使えるように「筋肉の使い方を再教育」することが、スポーツ障害の根本的な解決につながります。

次回:姿勢の崩れが膝を痛める?

第4回では、さらに全身的な視点に移り、普段の姿勢や体幹の安定性が、膝の痛みにどう関係しているのかを解説します。スポーツをしていない方も含め、「なぜかいつも膝が痛い」という方の原因究明に役立つ内容です。

膝の痛みは、フォームのわずかな癖から生じます。動画解析などを用いて、あなたのフォームの「エラー」や「衝撃吸収の癖」を特定し、改善メニューを作成します!

本物のケア&パーソナルトレーニングを広尾で!!

パーソナルジムAID広尾では、体験トレーニングを75分間で行っています。
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パーソナルトレーニングではその日の体調に合わせて、目的に沿うようにウエイトトレーニングだけでなく、ヨガやピラティスの種目・有酸素運動を組み合わせて行なっていきます!

パーソナルジムAIDについて紹介している記事もあります。ぜひ「こちら」も合わせてご覧ください。

パーソナルジムAID広尾へのアクセス

パーソナルジムAID広尾は、広尾駅と恵比寿駅のどちらからも徒歩圏内でアクセス可能です。通いやすい立地なので、仕事帰りやお出かけついでにも便利です。
恵比寿駅・広尾駅のお近くでパーソナルトレーニング受けたいという方は、是非一度いらしてください!

広尾駅からのアクセス(徒歩約4分)←タップで地図を表示

広尾駅2番出口を出て地上に上がります。
②「広尾散歩通り」を右に曲がり、セブンイレブンを目印に直進します。
③ 約180m進むと「祥雲寺」の門が見えるので左折します。
④ さらに約50m進むと右手に「ナチュラルローソン」があるので右折。
⑤ そのまま10mほど進むと左手に「SR広尾」ビルがあります。
⑥ ジムはビルの4階にあります。

恵比寿駅からのアクセス(徒歩約15分)←タップで地図を表示

恵比寿駅東口を出て恵比寿ガーデンプレイス方面へ直進します。
②「恵比寿南交差点」を渡り、広尾駅方面へ進みます。
③ 道中に「ナチュラルローソン」や「祥雲寺」などの目印があります。
④ 広尾駅近くの「広尾散歩通り」を右折し、上記の広尾駅からのルートと同じ道順で進んでください。

経歴
ー2017-2023 学校法人杏文学園 杏文パフォーマンスセンター
ー2023-現在 株式会社N-SQUARE
資格
ー柔道整復師
NSCA-CPT
NASM-PES